評価に直結する「説明の上手さ」とは? 『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』を読んでみた。

書籍
スポンサーリンク

今日は書籍の紹介をしようと思います。

タイトルは『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』。

仕事でも、日常生活でも、必ず必要になる「説明」を、如何に上手くやるかをまとめた書籍です。

説明に苦手意識がある方、説明をより上手くなりたい方は是非見ていってください。

スポンサーリンク

どんな人が読むべきか?

まず読んでみて、どんな方にオススメできるか、役に立つかを紹介します。(あくまでも個人の感想ですので、ご参考まで)

  • 説明に苦手意識がある人
  • 説明に何が重要か知りたい人
  • より良い説明が出来るようになりたい人
  • 仕事において評価を高めたい人
  • 自らの市場価値を高めたいフリーランス・事業主
  • もうすぐ社会人になる学生

説明が上手くなりたい人はもちろん、会社での評価を高めたい、フリーランスで収入を増やしたい、という人にもオススメできる内容となっています。

次の章で、なぜ上記の人にオススメできるかを説明します。

スポンサーリンク

読んで得られた知見

読んでいく中で様々な学びがありますが、その中でも印象に残った知見を簡単にご紹介します。

以下の内容は本書の内容のほんの一部に過ぎませんので、これを見て興味が湧いた人は是非購入して読んでみてください。

「説明が上手い=仕事が出来る」

これは本書の冒頭で述べられる、言わば大前提であり、私の中でこの本を読む最大の理由となる知見です。

それが「説明力=評価」という事実です。

なぜ説明が上手くなる必要があるのでしょうか?

そこで、説明が上手くなるメリットを考えてみます。

誰もが「仕事・日常生活がスムーズに進められる」というのは容易に想像できるでしょう。

しかし実は、更なる大きなメリットがあるんです。

それが「評価の上昇」です。

しかも、これは仕事がスムーズに進むことで結果的に評価が上昇する、という意味ではありません●●●●●●●

「説明が上手い人=仕事が出来る人」という等式が成り立つということです。

説明が上手くなることは、評価を上げる最大の近道と言っても過言ではありません。

でも、「説明が上手ければ仕事が出来る」って本当に正しいんでしょうか?

そう考えた時に、ご自身の経験から「そうとは限らない」と感じる方もいると思います。

実際は私もこれが100%正しいとは思っていません。(もちろん多少の相関関係はあるはずですが)

しかし、ここでは実際どうかということは関係ありません。

なぜなら、評価とは他人から見た実力であって、実際の実力とは関係ないからです。

営業成績など分かりやすい結果が出る職場であれば、結果を出すことが最も評価に繋がります。

しかし、安定して良い結果を出し続けることは非常に難しい。

また、技術職として働く私を含め、目に見える結果が出てこない職場も多いでしょう。

そういった中で「説明が上手い」ことは高評価に直結●●します。

「分かりやすい説明」に至るまでの膨大な知識や頭の回転の速さが感じられるからです。

これは私も個人的に強く同意します。自然と説明が上手い人には「仕事が出来そう」と思いますよね。

評価が高いというのは、会社員では出世に、フリーランス・事業主の方は収入アップに繋がります。

逆に、どれだけ実力があっても評価が伴わなければ意味がないということです。

評価を高めるのは積み重ねが基本で非常に難しい中で、評価に直結する「説明の上手さ」は非常に重要です。

だからこそ、説明が上手くなるべきであり、本書を読む意義は大きいと言えます。

聞き手に考える時間を与えよう

方法自体は知っていたものの、その方法にはそういう意味があったのか!と重要性を再認識した知見です。

理解することでさらに説明の質が上がるはずです。

説明をする上で大切なのが、「聞き手に考える時間を与える」ということです。

これは「少し考えてみてください」とシンキングタイムを与えるという意味ではありません。

自分の説明中●●●に聞き手が考察出来るような説明をするという意味です。

具体的にはどのように説明すれば良いのでしょうか?

これは本書でも説明されているとおり、「PREP法」を意識する必要があります。

「PERP法」は聞いたことがある人も多いと思いますが、P⇒R⇒E⇒Pの順番に説明する方法です。

P, R, E, Pはそれぞれ以下の意味があります。

  • P:Point(結論)
  • R:Reason(理由)
  • E:Example(具体例)
  • P:Point(再度の結論)
PREP法は非常に有名なフレームワークの一つ。

ここで重要なのが冒頭のP(結論)、つまり最初に結論を述べようということです。

なぜなら、聞き手が結論を意識しながら説明を聞くことが出来るからです。

聞き手は結論が分かっていれば、こちらが提示した根拠やデータが結論に対して適切かどうか精査しながら聞くことが出来ます。

一方で、もし結論が最後に述べられた場合、話し終わってからでないと聞き手は考えられません。

PREP法は聞く側の効率を上げ、結果的に話し手・聞き手双方のメリットを生む手法ということですね。

私自身、PREP法や結論ファーストといった言葉はよく耳にしてきましたが、なぜ結論を先に述べると良いのか具体的に考えたのは初めてだったので非常に新鮮でした。

これを理解していると、最初のPの述べ方も変わってくると思いますので、非常にタメになった知見でした。

説明のシェアが高い上司を攻略しよう

これもあまり考えたことがなく、非常に新鮮に感じた知見です。

説明する機会が最も多い人を研究し攻略しようという内容です。

様々な場面で、様々な内容で実施する「説明」ですが、多くの人が説明する機会が最も多い人が上司です。

(会社員じゃない人は得意先の方になるかもしれませんが、ここでは上司とさせてください)

人にはそれぞれタイプや好みがあるため、説明の方法に正解はありません。

そんな中で、自分の全説明に対するシェアが高い「上司」に対する説明方法を研究することは評価を高める上で非常に有益と言えます

定期的にある査定も基本的に上司の裁量が大きいためなおさらです。

上司は説明する機会が最も多く、説明のシェアが高い

そのためには上司がどのような説明を好むのか、普段から考える必要があります。

みなさんは自分の上司に対してどんな説明をすれば良いか、理解できていますか?

おそらく私を含め多くの人がパッと回答することは出来ないでしょう。

そんなみなさんは今後、普段から上司の指摘や質問を記録していくと良いです。

具体的な言動の記録を積み重ねることで、最終的に上司がどのような説明を好むか抽象的な言葉で言語化出来るようになります

上司の好みを攻略してしまえば、上司は言わば説明の「お得意様」となり、大きなメリットが得られるでしょう。

この点は普段全く考えたことがなかったですが、「確かに」と納得させられる内容でした。

説明回数も評価への影響も最も大きい上司への説明を攻略することは、努力のコスパ面でも最も良いことは明白ですからね。

また、この知見には「説明が自分が話したいことではなく、相手が聞きたいことを話すこと」という説明の本質に通ずる部分も感じました。

面白い考え方ですが、実践してみようと思います。

スポンサーリンク

最後に

今回は『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』という書籍をご紹介しました。

説明というのは評価に直結する分かりやすい行動の一つであり、誰しも必ずすることがある行動でもあります。

この書籍は、その説明を上手くすることの意義と方法が分かりやすく説明されていました。

記事中でも述べた通り、紹介した中身はほんの一部ですので、もし興味があれば是非購入して全てに目を通してみてください。

自分で読むことで私とは違った受け取り方や理解が得られるかもしれません。

コメント